発行元 大場 諒介 .
エディションノート
中編二つと短編二つを集めました。
「流れる星に思うこと」
学校のイベントで流星群を見に行くことになった。
子供の頃のわたしは流れ星を「本当の星が流れる」と思っていた。
それだけではなく、様々な不安に、いつもおびえていた。
あの時、あの子はいったいどうして逆立ちしていたのだろう。
「誰かが扉の鍵を」
目を覚ますと見知らぬ部屋。見知らぬ男女が傍らに居た。
ある事件がここで発生して、僕はその犯人だという。
階段から落ちた僕の記憶は混乱しており、自分が何をしたのかまったく思い出せない。
いったいここで何が起こったのか。
「花囲み」
彼女はたった一人で儀式を行おうとしていた。
特別なやり方で。
ある目的のために。
「白の添え歌」
青年は塩湖の上を延々と歩いていた。
北へ向かって。
途中で出会った人物は探偵を名乗る人物だった。
一瞬だけ並ぶ二人の足跡。そして事件が……