発行元 大西泰斗 .
エディションノート
はじまりの形而上学の風景がここに
形而上学が向き合ってきた「“ある”とは何か」という問い。この問いを、アリストテレスを中心に、プラトン、ピュタゴラス、ユークリッドなどを通してたどる。「太さが無い線が“ある”とは?」という問いを出発点にして、世界とはどう存在するか、時間とは何か、そして私たちが生きることとは何かを思考する形而上学への誘い。
[目次]
序章 線をめぐる問い
第1章 ギガントマキア=存在をめぐる巨人族の戦いーアリストテレスと「ある」の諸義
第2章 神はつねに幾何学するーピュタゴラス派とプラトンの不文の教説
第3章 線とウーシアーアリストテレスは点・線・面をどう考えたか
第4章 ティタノマキア=時間をめぐる神々の戦いー時間と運動
第5章 時間と魂ー境界としての今と私
終章 線を跨ぐ